女性の方から切り出すケースの多い別れ話

若者人口の減少の他に結婚しない、あるいは、結婚準備する余裕のない若者の増加で結婚するカップルは徐々に減少し、近年は年間60万組を下回る程度になっています。一方で、離婚するカップルも徐々に減少しているとはいえ、最近は年間20万組余り、3組に1組程度になって離婚割合は増加気味です。中でも熟年離婚の増加が特徴的になっています。しかも、男女平等が漸く浸透してきたせいか、子育て終了と共に女性から別れ話を切り出すケースが多くなっているそうです。女性の考え方がしっかりと表れてきたと捉えられています。かつての高度経済成長華やかな時代には“成田離婚”という言葉ができたほど、結婚してすぐに別れるカップルのいたことが報道されました。このようなカップルは離婚する準備をする間もなく別れてしまうわけですから、相性が全く正反対だったとしか言いようのないカップルだったのでしょう。近年、女性の意識向上に伴って女性の方から切り出すケースでは長く連れ添った高齢者夫婦が別れるようです。別れたいと考える女性は相当早い時点から念入りに準備していると考えられます。
子供の独立がきっかけになる高齢者夫婦
このようなカップルは離婚の話し合いをする間もなく別れてしまうわけですから、相性が全く正反対だったとしか言いようのないカップルだったのでしょう。近年、女性の意識向上に伴って女性の方から切り出すケースでは長く連れ添った高齢者夫婦が別れるようです。別れたいと考える女性は相当早い時点から念入りに準備していると考えられます。別れ話を持ち出すきっかけの一つが子供の独立にあるというのが定説です。別れた後の生活の準備を着々と整えておいて不動産や金融資産を含めた全財産の分け方まで考えを準備して別れ話を切り出す人もいるようです。結婚後に二人で築いた全財産が対象になるので住宅ローンやその他のローンなど、負債迄含めた共有財産のリストを作成して分け方を話し合うことになります。ところが、別れるとなれば少しでも分け方を有利にしようとする意識がお互いに働くのですんなりとまとまるとは限らないようです。まとまらなければ家庭裁判所に調停を申し立てるわけです。それでも合意が得られなければ裁判になり長引くことになります。そこで、こうした財産処理に慣れた法律の専門家を準備段階から相談相手としてプランを考えた方が当事者同士の話し合いになっても財産分割がスムーズに行われるようです。分け方は等分割を基本とし、財産費目によっては一方の貢献度が高いと考えられると評価を高くすることもあります。しかしながら、分かれた後の生活に影響するだけに費目の評価で差をつけることは容易でないと考えられます。また、通帳や保険証書あるいは不動産の登記事項証明書など証書類をすべて用意するわけですから事前準備に時間が必要です。